3学年日記
海と空~樫野の人々~
11月14日(火) 1校時 道徳
三宅中学校の生徒は、小学生のときに長野県伊那市高遠町に宿泊学習に行っています。
それは江戸時代、大奥の女中だった江島と歌舞伎役者の生島新五郎の悲恋
「絵島生島事件」によって、絵島は高遠に、生島は三宅島に流されたことが縁となり
これまでも交流が途絶えていません。
本時の道徳は、1985年にイラン・イラク戦争のさなか、イラン在中の日本人をトルコ政府が
救援のために飛行機を出してくれたことに疑問をもった男性の話です。
なぜトルコは自国民だけを優先せずに、日本人を助けてくれたのか。
それは、エルトゥールル号遭難事件に日本人が大きく関わっていることからです。
1890年、和歌山県にある樫野の人々は遭難したエルトゥールル号の乗組員69人を助け、
自分たちの食料を全て乗組員のために献上しました。その後、乗組員は無事にトルコに
帰ることができました。
誰かを助けたいという思いが両国の人々を動かしたのです。100年以上たった今でも交流が続いています。
三宅島と高遠町のように長い歴史が今も忘れられることなく次の世代に受け継がれています。
以下は生徒が学習プリントに書いた意見です。
・地域の人たちや友達との関係を続けていきたい。
・言語は伝わらなくても、助け合いは忘れない。
・困っている人がいたら助ける! 過去は関係ない。
・歴史があってこその今があることを忘れない。
・良いことは巡り巡って自分に返ってくる。
・助け合いの精神を忘れない。
・仲良くする。
第2学年の生徒も、全員が助け合いの気持ちを持ち、行事、委員会活動などに取り組んでくれる
ことを期待しています。