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2023年12月の記事一覧

森の再生

12月5日(火)1校時の道徳では、「よみがえれ、えりもの森」という

教材を基に、自然環境を守ることについて考えました。

えりも地区の海岸林は、明治時代の開拓による森林の伐採や家畜

の放牧のため荒廃し砂漠化してしまいました。このように人為的

に豊かな自然を失います。

かつてえりも地区では昆布が特産品でした。砂や土が海に流れ出

たため、昆布も採れなくなります。

そこで、漁師の人々が森林の再生を目指し立ち上がります。長年

のときをへて、海には魚が戻り昆布もよみがえりました。しかし、

えりもの人々の森づくりに終わりはありません。

人為的か自然によるものかの差はあれど、三宅島では噴火や土砂

の影響で緑が失われた場所があります。そのため生徒は今回のテーマ

についてとても主体的に学習に取り組む様子が見られました。

生徒は自然とどのように関わっていくことが大切かについて考え

をまとめました。

次は生徒の考えです。

・自然のためになる社会や環境を作っていきたい。

・植樹などのイベントがあったら参加する。

・生き物を大切にする。

・他人事と思わず、自分もその一人であるという意識をもつ。

・全てのことに少しずつ配慮することが大切。

・いつ見ても、誰が見ても三宅島の自然は美しいと感じてもらえる

 ようにする。

・自然の大切さを未来に伝えていかなければならない。

・自然をつないでいくことを考えて三宅島の伝統と共に守る。

授業の終末部で「森は海の恋人」という動画を見ました。豊かな

海や川を保つためには豊かな森が必要という内容です。森に降った

雨はきれいで栄養を豊富に含んだ水になり、そして海へ流れ出ます。

自然はつながっているということを考えることができました。

今回の学習を基に、広い視野で日本や世界の自然環境、そして身近

な視点で三宅島の豊かな自然を守る意識が高まることを期待してい

ます。