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[過去アーカイブ]令和4年9月12日 茅葺き体験学習

9月12日(月)の
1校時から6校時に茅葺き体験学習を実施しました。
郷土理解学習で三宅島の茅について調べていますが、
実際に体験をするのは今回が初めてです。

まず、教室で茅についての基礎知識を学びました。
「茅」や「茅葺き」も
地域によって様々な種類があることや
身近にたくさん生えている植物の活用方法など
についてお話を聞きました。
三宅島は島全体が人の手を加えて保たれてきた
「里山」に近い環境であることも知りました。

そのことも踏まえて、
昔の環境を知り、
今の生活に生かし、
今後の活用方法について
考えていくことで
自然を持続可能な状態で
保つことにつながっていくはずです。

その後、体育館に移動して
植物の種類を確認しながら、
実際に触れてみました。

茅とひとえに言っても
太さや長さ、手触りが異なることがわかります。

竹などの植物を使った民具も準備していただきました。

実際に使うように背負っています。
これらの竹かご竹ざるは今でも現役で使っているそうです。

「しょいこ」の体験もしました。
段ボールを荷物に見立てていますが、
かつては炭俵や薪などを
これくらいの高さまで積んで
長い距離を運んだそうです。

その後、
「茅の利用や昔の暮らし・民具のお話を聞くグループ」
「身近な植物で 縄・草履づくりグループ」
「竹などを使った玩具づくりグループ」
の3つのグループにわかれて
体験学習を行いました。

「茅の利用や昔の暮らし・民具のお話を聞くグループ」では、
茅の編み込みの仕方を実演していただきました。
三宅島では、かつて木炭を作る炭小屋などの
屋根や壁材に茅を使っていたそうです。
雄山中腹に村が管理する「茅場」があり、
そこで協働作業で茅刈りをしていたとのことです。
その他、三宅島に伝わる伝承や昔の暮らしについて
貴重なお話をしていただきました。

「身近な植物で 縄・草履づくりグループ」は、
茅や葛のつるを使って草履や縄を使っていました。

「竹などを使った玩具づくりグループ」は、
竹鉄砲を作り、木の実を飛ばす体験をしていました。

地域の方に
貴重な話を聞いたり、体験をしたりして
とても有意義な時間を過ごすことができました。
あらためて文献やインターネットで調べるでけでは
知ることができないことも
たくさんあるということに気づきました。

ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
学んだことを生かして
さらに郷土理解学習を深めていけるようにしていきます。