高齢者疑似体験
日本の社会は高齢化が年々進んでおり、大きな社会問題の一つにもなっています。
令和4年の段階で日本全体における65歳以上の割合は29.1%を占めており、
三宅島においても、65歳以上の割合は39.3%と非常に高くなりつつあります。
このような現状で、介護職などの人手も不足しており、ボランティアの需要も高まっています。
そのため、三宅島では、高齢者や介護を行う方々への理解を深めるために、小学校4年生、
中学校1年生、高校1年生で高齢者疑似体験があります。
今回は、本日行った高齢者疑似体験の様子をお伝えします。
まずは、ボランティアとは何かということについて、三宅島社会福祉協議会の方から、
スライドを用いてお話いただきました。
この中で、事前に撮影していた中学校の先生たちが思う「ボランティアとは何か」も生徒に
伝えられました。「思いやり」、「愛」、「自発的な行動」など様々でした。
次に2人組になり、幾つかのブースに分かれて様々な活動を行いました。
まずは、体・腕・足に数キロの重りを付けました。さらに、音がほとんど聞こえなくなる
ヘッドホンと視野が狭くなるサングラスを装着しました。
そして、ベルトで首と足を固定し、腰が曲がって動かない状態にしました。
下の写真は装備をつけて歩いている様子です。
【字の読み書き】
サングラスによって視野が狭まっているため、字が読みにくそうでした。
また、重りと手袋により、ペンが握りにくく、字を書くことも大変そうでした。
【車いす体験】
実際に車いすを使ってコースを進んだり、傾斜の上り下りを行ったりしました。
車いすを押す際に気を付けることなどを学びました。
【介護用ベッド体験】
介護用のベッドを操作したり、高齢者の方を起き上げさせたりしました。
重りが体中についている状態で人の体を動かすのはとても大変そうでした。
このように多くの活動をさせてもらい、様々なことを学ぶことができました。
今回の活動を生かし、今後、ボランティア活動に積極的に参加していってほしいと
思います。
三宅島社会福祉協議会の皆様、本日はありがとうございました!!